今でもはっきりとその時の事を覚えているが、参考書を拭きあげたとき、私の手はすでにふやけて真っ白で、その自分の手を見ながらひどい虚無感に襲われたものだ。あれから数年経ち、一人暮らしをしている現在も、私はまだ強迫性障害を克服できていない。
今の私に出来ることは、物を極限まで減らし、少しでも精神的な負担を軽くする生活を送ることだけだ。今、私の部屋にはベッドがない。冷蔵庫も、テレビも、ない。本だって一冊も買っていない。外の空気でさえ汚く思え、窓も開けられない生活だ。いつか、この強迫性障害を克服できる日がくるのだろうか?
強迫性障害の悪循環のしくみにはまらないように注意する
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